このゼミを終えると、こうなります
- 自社規模の資金繰り表を、自分で「作って・読んで・打ち手まで書ける」
- 「この月が危ない」を数字で先に見つけられる——気づいたときには遅い、がなくなる
- 残高が減った理由を「どこが・いくら・なぜ」で経営者に説明し、銀行にも見せられる
こんな方のためのゼミです
- 利益は出ているのに、通帳の残高が思ったほど増えていない。理由をうまく説明できない
- 資金繰り表は作ったことがある。でも精度に自信がなく、合っているのか確かめる相手がいない
- 毎月の入出金は見ている。でも「来月・再来月あぶないのか」を先に言えたことがない
このゼミの進め方
仕訳も月次も試算表もできる方に向けたゼミです。基礎はやりません。「利益は出ているのに口座が寒い」の正体を、構造として分解するところから始めます。
毎回、手を動かすワーク形式です。演習はモデル会社「株式会社Cuel商事」(雑貨EC+実店舗1・年商1.5億・ひとり経理・在庫が重い小売)のデータを使います。数字は架空ですが、業種・規模感は中小企業のリアルな決算数値を模しているので、自社に置き換えながら手を動かせます。
各回は同じ型で進みます。前回課題の答え合わせ → スライド解説(会計士の勘所つき)→ その回の指標を手で1回計算するワーク → 次回課題の提示。課題が毎回積み上がって、最後の修了検定につながる形です。
やることは、資金繰り管理の流れひと通り。構造を掴む → 表を組む → 読んで危ない月を見つける → 打ち手を決める。ほかの会社が資金繰りをどう回しているかは、ふつう見る機会がありません。このゼミでは標準的な回し方をひとつの型として身につけるので、自社のやり方を自分で点検できるようになります。
各回でやること(毎回、手を動かして成果物を持ち帰ります)
第1回 10/10(土)|黒字でも資金は残らない取引と入金の「ずれ」と、資金が寝る構造を分解します。利益と現金は別々に動く——その原因を売掛・買掛・在庫・前受前払・減価償却/元金返済に切り分け、運転資金(売掛+在庫−買掛)とCCC(お金が何日寝るか)をCuel商事の数字で電卓で出します。業種別(小売・製造・受託)の傾向、売上が増えると詰まる「増収運転資金」の理屈まで。自分の計算はAIに検算させ、「なぜ黒字でも金が残らないのか」の説明文もAIに書かせて、自分の理解と突き合わせます。→ 持ち帰るもの:運転資金・CCCの計算シート(自社の数字を入れればそのまま使えます)
第2回 10/17(土)|精度の高い資金繰り表を組む「作ったことはあるが精度が低い」を潰す回です。3ブロック(経常収支/経常外収支/財務収支)を押さえ、入金は契約サイトではなく実績サイトで置く、出金は変動費・固定費・臨時の3レイヤーで漏れなく拾う——ここに踏み込みます。一番事故る消費税(預り金)の納税資金の置き方、月次より先が見える13週ローリング、資金繰り表とCF計算書の違いも。Cuel商事の1ヶ月分を配布シートに実際に入れたうえで、試算表・通帳CSVからAIにドラフトを作らせ(科目の振り分けはAI任せ)、自作と突き合わせてAIの誤りを直します。→ 持ち帰るもの:3ヶ月資金繰り表(自社版の下敷きにできるフォーマット)
第3回 10/24(土)|資金を読む・予測する作った表を「読む」回です。最低残高がいつ来るかで危ない月・週を見つけ、指標を4つ入れます。①CCC・運転資金所要 ②手元流動性・月商倍率(何ヶ月分の現金を持つべきか)③バーンレート・ランウェイ(このままだと何ヶ月もつか)④感応度・ストレステスト(売上が10%落ちたら/入金が30日遅れたら)。額より中身——滞留債権やデッドストックが混ざっていないか、運転資金の「質」も疑います。危ない月の原因仮説はAIに3つ出させて人が数字で裏を取る型を練習し、「入金が30日早まると残高はどう動くか」のWhat-ifもAIに試算させます。→ 持ち帰るもの:指標ダッシュボード+資金ショート月の要因分析メモ
第4回 10/31(土)|資金を作る・守る+修了検定最後は打ち手です。順番があります。いきなり借りに行きません。①入りを早く(前受・回収サイト交渉・請求の締め)②出を遅く/ならす(支払サイト・分割・支払日の集約)③調達を設計する、の順で組み立てます。中小の現実的なレバーである役員報酬の減額・役員借入、借入の解像度(保証協会付きとプロパーの違い・据置期間・債務償還年数)、銀行に何を持っていくと話が早いか、ひとり経理の月次ローリング運用と予実差異の振り返りまで。打ち手の抜け漏れと副作用はAIにチェックさせてから提出します。→ 持ち帰るもの:資金繰り改善プラン(打ち手を3系統の順に並べたもの)
AIと一緒にやります
全回、AIに下書きさせて人が検証する流れ(AI起案→人検証)を実践します。科目の振り分けやWhat-if試算はAIが速い一方、「その原因で合っているか」の裏取りは人の仕事です。資金繰りの仕事のどこまでAIに任せられて、どこからが人の判断なのか、その線引きを手で覚えて持ち帰ってもらいます。
修了検定(第4回・腕試し)
Cuel商事の次四半期(10〜12月)データで、13週資金繰り表+ショート週の特定+対策コメントを提出します。数値は自動判定、記述はAI採点。合格するとサブスキルC-01がLv+1され、キャリアマップに反映されます。合格基準:①資金繰り表の数値が整合している ②原因の説明に数字の裏付けがある ③AIドラフトの誤りを1箇所以上、自分で指摘・修正できている
よくあるご質問
Q. 月次はできますが、資金繰り表は作ったことがありません。ついていけますか?A. 大丈夫です。むしろその方が対象です。第1回は「なぜ黒字でもお金が残らないのか」の構造から始め、専門用語はその場で開きながら進めます。
Q. 当日参加できない回があったら?A. 全回録画があります。参加できない回はアーカイブでご覧いただけます。
Q. 録画はありますか?A. あります。2026年11月14日まで、全回のアーカイブを視聴できます。
Q. 当日必要なものは?A. ExcelまたはGoogleスプレッドシートが使えるパソコンをご用意ください。電卓(スマホ可)もお手元に。特別な事前準備は不要です。
Q. 質問はできますか?A. ライブ形式なので、その場で講師に質問できます。
講師
齋藤和也(公認会計士)資金繰り表の作り方から危ない月の見つけ方、打ち手まで、直接一緒に進めます。



